特進通信118〜2024年8月13日号〜
▼【デフレって何?】〜物価が下がるとどうなる?~
116号の特進通信では「インフレ」について学びましたが、
今回は、その反対の現象、「デフレーション(デフレ)」 について取り上げます。
ニュースなどで「デフレ経済」や「デフレ脱却」といった言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
デフレってどんな状態?
デフレとは、 モノやサービスの値段が全体的に下がる現象のこと です。
逆に言えば、
「今まで 100 円でしか買えなかったものが、80 円で買えるようになる」
という状態です。
一見、「物価が下がるなんて、嬉しいじゃん!」
と思うかもしれませんが、
実は、デフレにも、大きな問題があるんです…
なぜデフレは起こるの?
デフレが起こる理由はいくつかありますが、代表的なものを2つ紹介します。
- 需要が減る:景気が悪くなると、みんなが買い物を控えたり、貯金をしたりするようになります。
欲しい人が減ると、お店は商品を売るために、値段を下げざるを得なくなります。 - 供給が過剰になる:商品やサービスが、市場にあふれている状態になると、企業同士で価格競争が起こり、値段が下がります。
デフレになるとどうなるの?
デフレは、一見すると、物価が下がって、消費者にとっては良いことのように思えますよね。
しかし実際には、経済全体にとっては、マイナスの影響が大きいと言われています。
- 企業の利益が減る:モノが安く売れるようになると、企業の儲けは減ってしまいます。
会社の業績が悪化すると、従業員の給料が減ったり、リストラが行われたりする可能性も… - 失業率が上がる:デフレが悪化すると、企業が倒産したり、事業を縮小したりすることが増え、失業者が増えてしまうことがあります。
- 経済の停滞:デフレが続くと、
「今買わなくても、もっと安くなるかも…」と思って、
みんなが買い物を控えるようになってしまいます。
モノが売れない → 企業の業績が悪化する → 給料が減る → さらにモノが売れなくなる…
このような悪循環に陥ってしまうと、経済全体が停滞し、なかなか景気が回復しなくなってしまいます。
デフレから抜け出すには?
デフレから抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか?
- 政府や日本銀行の政策:政府が公共事業を増やして雇用を増やしたり、日本銀行が金利を下げてお金を借りやすくしたりすることで、経済を活性化させようとします。
- 消費を促進:企業が新しい商品やサービスを開発したり、セールなどを行うことで、消費者の購買意欲を高めようとする取り組みも重要です。
まとめ
デフレは、私たちの生活にも大きな影響を与える現象です。
経済ニュースなどで「デフレ」という言葉を見聞きした時は、
ぜひ、今回の特進通信の内容を思い出してください。
次回は、経済を理解するためのもう一つの重要な要素、「金利」について学びましょう。
「お金なくして自由なし」
お金の知識を増やして、賢く生きましょう😊
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