【日本人ならではの感性を磨く】~秋の音から学ぶ「聴く力」~

朝晩はすっかり秋らしくなり、涼しい風が心地よい季節となりました。夏の間、あれだけ響き渡っていた蝉の鳴き声も静かになり、今では秋の虫たちの優しい声が耳に届くようになりましたね。そんな季節の移り変わりを感じながら、今日は「感性」について少し考えてみましょう。

目次

虫の「声」をどう感じるか?

ところで、みなさんは虫の「声」という表現に疑問を持ったことはありますか?「虫が鳴く」とは当たり前の表現に感じるかもしれませんが、実はこれは日本人独特の感覚なのです。ほとんどの国では、虫の鳴き声は「雑音」として捉えられ、私たちが感じるような「声」や「音楽」には聞こえていないのだとか。

日本人の感覚では、虫の音を「声」として聴き、季節の移ろいを感じ取ります。これは自然との共存を重んじる日本文化の美しさを表していると言えるでしょう。この感覚は、ただ耳で音を聞き取るだけではなく、心でその音を受け取り、自然を感じる「聴く力」の一部です。

感性を磨くということ

みなさんに知っておいてほしいのは、感性は磨いていくことができる、ということです。「みんなの学級通信」で繰り返し伝えていることですが、私たちは日々の小さな体験を大切にすることで、自分自身の感性を豊かにしていくことができます。そして、感性を磨くことは、他人の言葉や気持ちを理解する「聴く力」にもつながるのです。

例えば、学校での友達との会話や先生の話も、ただ「聞く」だけではなく、心を開いて「聴く」姿勢を持つことで、相手の気持ちや意図をより深く理解することができます。これはコミュニケーションを円滑にし、友人との関係や家族との絆を深めるためにとても大切な力です。

音楽と感性

僕が音楽の教師として、みなさんに伝えたい大切なメッセージのひとつが、この「感性を磨く」ということです。音楽もただ耳で聞くだけではなく、心で感じることでその本当の美しさを理解できるようになります。例えば、楽器の音一つひとつ、メロディーの流れ、歌詞の意味を丁寧に感じ取りながら演奏したり聴いたりすることで、音楽の世界がより広がるはずです。

秋の虫の音に耳を傾け、季節の変化を感じるように、音楽でも日常でも、感性を使って心で「聴く」ことを意識してみてください。これからの人生で、ただ情報を受け取るのではなく、心で受け取る力を大切にしてほしいと思います。

感性を磨くことで得られるもの

感性を磨くことは、日常生活のあらゆる場面で役立ちます。たとえば、学校での勉強や部活動でも、自分の感性を使って新しい発見やアイデアを得ることができるかもしれません。日々の小さな経験や出来事に目を向け、そこから学び取る姿勢を持つことで、みなさんはもっと豊かな人生を歩んでいくことができるでしょう。

「みんなの学級通信」の精神にあるように、未来のために今をどう生きるか。それは、感性を磨き、心で感じ、他者を理解しながら日々を生きることで、少しずつ見えてくるものです。

感性を大切にしよう

秋の虫の声を「雑音」ではなく、美しい音楽として感じ取れるこの日本の感性は、私たちが大切にすべき文化の一部です。そして、感性を磨くことは、人間関係を深め、豊かな人生を築くために欠かせない力となります。みなさんもぜひ、日々の中で心で「聴く」ことを意識してみてください。感性を大切にし、日常の中にある美しさや学びを楽しんでいきましょう。

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この記事を書いた人

高校教師として日々生徒と向き合いながら、教育ブログ『みんなの学級通信』を運営しています。教育の現場で培った経験や知識を生かし、生徒だけでなく、読者の皆さんにも役立つ情報をお届けします。趣味は読書と執筆とランニング。夢は日本一のブログサイトを作ること。これからもみなさんと一緒に成長していきたいと思っています!

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